草履について
福岡県筑紫野市二日市西と福岡市中央区春吉
長崎県佐世保市の常設教室や、福岡県、佐賀県、長崎県内の公民館等で初級無料着付け教室を開催している
「きもの装美着付学院」です。
今回は草履についてのお話です。
着物にもフォーマル、カジュアルがあるように
草履にも違いがございます。
ここでは、それぞれの違いをご紹介していきます。
目次
・礼装用の草履
・準礼装用の草履
・おしゃれ用の草履
・下駄
・草履、下駄のお手入れ方法
・礼装用の草履
台と鼻緒は、同素材、同色にして
踵の高さは5~6㎝前後を目安にします。
錦織・綴り織・などの布製で、金糸、銀糸が使われた豪華なもの。
布以外は、皮革に金粉、銀粉、金箔などをあしらった華やかな物もあります。
この時の着物は留袖や振袖です。
・準礼装用の草履
礼装用よりもおしゃれ度が高いもの。
布製の他に、皮革に金粉、金紙、螺細などの光るものを加えるなど
お洒落なものもあります。
踵の高さは、礼装用と同じく5~6㎝前後。
台も鼻緒と同色あるいは同素材、踵に使われた柄と同じ柄の鼻緒。
この時のお着物は、訪問着・付け下げ・色無地となります。
・お洒落用の草履
気軽なお出かけに履きますので
布製や革製の他、爬虫類、発色の良いエナメルの無地や皮革に大胆な柄を染めたものなど
着物や小物の色に合わせたり、反対色を効き色に用いたりと
自由に選べます。
踵の高さは3センチから4センチです。
台と鼻緒は同じでなくとも構わないです。
このときの着物は、小紋、紬がふさわしいですね。
・下駄
もともと下駄は、浴衣だけではなく
紬や気軽な小紋に合わせて履く日常のものでした。
下駄の形を分けると
二枚の歯を台に差した「差し歯下駄」
台と歯が一体になった「連歯下駄」
台と下駄を接着剤で張った「継ぎ歯下駄」
デザインや歯の形によって独特の呼び名が付いており
一般的なものには、日光下駄(真下駄)
草履の形をした右近下駄
のめりとも呼ばれる小町下駄
雨の日用の日和下駄、時雨下駄などがあります。
・浴衣に合う下駄
日光下駄がよく合います。
白木のものは素足で履くと、指の跡が付いてしまうので
塗り物を選んだほうがお手入れが簡単に行えます。
また、黒塗りのものは素足を美しく見せてくれます。
紅梅や麻の浴衣には、浴衣に半衿をつけて
足袋をはくことで白木の下駄がよく合います。
・小紋に合う下駄
小紋などの着物を着てお出かけする時は、白木の柾目のもの。
桐の目が詰まった物のほうが丈夫です。
塗りの下駄なら、漆の研ぎ出しなど高級感があるものを選ばれるとよいと思います。
・紬や木綿、絣に合う下駄
紬や木綿、絣の着物には下駄も自由に選べます。
白木の柾目や鎌倉彫などを選び
鼻緒の色を着物に合わせるなど個性的なお洒落を楽しまれてください。
草履のお手入れ方法
草履もすぐに靴箱などに直すのではなく
台は乾いた布で軽く拭き上げて、裏底を乾かすように立てかけます。
箱の中に入れたままでは底が離れてりして
履けなくなってしまいます。 時々点検をされてくださいね。
草履も下駄も奥が深く、ここに書き入れていないものがまだまだ沢山あります。
この文書が少しでも皆様のお役に立てたら幸いです。