羽織とコート

福岡県筑紫野市二日市西と福岡市中央区春吉

長崎県佐世保市の常設教室や、福岡県、佐賀県、長崎県内の公民館等で

初級無料着付け教室を開催している「きもの装美着付学院」です。

 

こんにちは！いつも見ていただきありがとうございます。

今回は、羽織とコートについてのお話です。

羽織はもともと男性の世界のものでした。

女性の羽織の歴史は浅いのです。

コートは、地域によっては十月くらいから防寒用のコートが欲しくなります

ここでは、羽織とコートの違いを書いていきたいと思います。

目次

・羽織の種類

・羽裏

・羽織紐

・陣羽織

・防寒用コート

・雨用コート

・ちりよけ

・ショール・ストール

 

【羽織の種類】

礼装用は黒に一つ紋・三つ紋付き

黒以外の色無地に紋を入れたのは略礼装

絵羽織は訪問着と同様に、後ろの紋が

一枚の絵になるように描かれたものです。

また絞り染め・友禅染・刺繡などの絵羽織は

おしゃれ着などに

小紋柄や絞り・紬の羽織は

普段着用に分けるとお洒落な感じで

楽しめます。

 

【羽裏】

羽織を着るときに滑りがいいように、羽織の裏地のことをいいますが、

羽織裏とも呼ばれます。

羽織はコートと違って外出先で脱ぐ必要はありませんが、

羽裏にこだわりを持ち、刺繡など施すと密かな楽しみになります。

 

【羽織紐】

羽織紐は、帯締めと重なるため、ぼかし染めが無難です。

その他組紐や金の鎖・珊瑚・象牙などがありますが、

着物や羽織の素材や柄、用途に合わせておしゃれを

楽しみたいものです。

 

【陣羽織】

陣羽織とは、戦国時代の武将が甲冑の上に

羽織っていたものです。

戦場において、甲冑が雨や寒風にさらされることを

防ぎ、特に冬場の戦いにおいては、防寒具として

重宝されていたそうです。

 

今は、男性の陣羽織と同じように女性の陣羽織もございます。

長さも様々で、ご自分の好みに合わせて取り入れては

いかがでしょうか。

夏の暑いとき、ちりよけでもなく、しかし帯姿ではと思うとき

おしゃれに颯爽と着てみてはいかがでしょう。

 

【防寒用コート】

寒い日の外出に着るコートは、脱いだり着たりするのが

楽なデザインで素材も軽いのが便利です。

素材としては、ベルベット・繻子（しゅす）・綸子（りんず）・

唐織（からおり）・紋意匠縮緬（もんいしょうちりめん）などが

ありますが、気にいった反物があれば、用途に合わせて

作ってみるのもいいかもしれません。

柄は、無地だと色々な着物に合わせやすいですが、

絣や縞・小紋柄・ぼかし・紬などもおしゃれ着に合わせやすいです。

 

【雨用コート】

雨コートは、防水加工を施した丈の長いデザインです。

雨の降る日に、着物が濡れないように裾まであるのが望ましいです。

また、二部式もあり、上下に分かれているため、着脱するときは手間がかかりますが、

お天気の状況に合わせて、バッグに準備できるのでこちらもおススメです。。

素材は、木綿や紬・ポリエステルなどがあり色柄も豊富です。

梅雨から夏にかけては、着物に合わせて一重コートをおすすめします。

涼しくて軽い紗のほか、麻や芭蕉布も風通しがよく、おしゃれです。

【ちりよけ】

ちりよけとは、その名の通り外の埃をよける夏のコートです。

暑い時期に、透け感のある紋紗・絽・レースなどがあり

涼し気に見えますし、エレガントです。

【ショールとストール】

ショールとストールの違いは、正方形のものをショール

長方形のものをストールと呼びます。

羽織やコートではちょっと重い感じがするとき、

お洒落なアクセサリーとして用いる人が増えてきました。

色も素材も様々なものがあり、洋装に使う大判のストールも

利用できます。

ショール・ストールを羽織るとき衿の抜き加減を

気にする必要はありません。

 

寒いときは、衣紋をすっぽりと覆って肩いっぱいに羽織ります。

また、春物のショールなら衿のカーブに沿って

半衿を見せたりして、軽やかに装いたいものです。

 

 

最後にそれぞれの季節に応じて、一枚持っていると

着物でのお出かけも楽しくなります。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　

 

 

 

　　★無料の着物教室や、ご相談はこちらまで★